少女革命ウテナを見た。
去年の年末辺りから少女革命ウテナがアマゾンプライムで配信開始しました。
昔から見てみたかったアニメだったので見てみたのですが、これがすごかった。
以下、バレあり。見てない方はこんなエントリ読む前に是非見て欲しいです。
TV版
Wikipediaのウテナの項目にも書いてありますが、全体的にアングラな空気に満ちているのがいい。戦闘楽曲が毎回違うってのも凄いですね。私が好きなのは梢戦の曲です。あの戦闘がフィニッシュの時の机の移動もタイミングバッチリな感じがして一番好きですね。
ウテナのキャラ造形も好きです。完全に男になり切ってる訳ではなく、女の子が男装してるだけで普通に男子に恋する乙女っていうのがいい。後半本当に綺麗になりますしね*1。
「抑圧された自我」であるアンシー的にウテナは自分の道を切り開いてのびのびとしてる人間で、ウテナと出会って自分の世界を革命する。素敵な話です。逆にウテナの方がまいっちゃうんだけども!
主要キャラはどいつもこいつもどうしようもない部分を持ってるのが魅力ですね。
自分の気持ちに正直になれたのが全く間に合ってない最終盤だった冬芽とかもいいですが、やっぱり樹璃先輩ですよね。
枝織がまさに女の腐ったような奴ですが、そこに惚れちゃったせいであんなことに。本当にあんなことに。
ミッキーと西園寺は癒し。
見てる時は気にしてなかったのですが、そういやこれ細だ…橋本カツヲがコンテ描いてる回あったよなと調べたらめちゃめちゃ書いてる!!と度肝を抜かれ、そこから意識するようにしました。特に意識したのが・・・
劇場版 アドゥレセンス黙示録
これ、これです。これ最高でしたわ…
美術も最高、作画も美麗、演出も冴え渡り、音楽は盛り上がりまくり、ストーリーはTVを補完してハッピーエンドにするという。
レンタルして見てからあまりにテンション上がって翌日また見たぐらい良かったです。
これがプライム配信されていないのはとんでもない機会の損失なので是非、是非アマゾンプライムで配信していただきたいですね。
で、やっぱりこれ、TV版の後の話ですよね?
「時に愛は」の歌詞を読んで確信できました。
細だ…橋本カツヲが時に愛はの辺りを担当してると聞いたので意識して見ていたのですが、ダンスシーンの後、授業に入ってからがあまりにカツヲ濃度が高いなと思って合計4度ほど見直していました*2。
私のベスト細田守は「どれみと魔女をやめた魔女」なのですが、
それを思い出す演出をウテナ全般からひしひしと感じますね。
TV23話「デュエリストの条件」などは特にビジュアルイメージが近いです。
劇場版の時に愛は後半のアンシーを追いかけるウテナ、あそこはロングショットを使い、カット毎に対比となる場所が用意してあり(白と黒の階段、赤と白の通路、一階と二階)、「どれみと魔女をやめた魔女」の序盤、どれみが未来さんの家までたどり着くまで歩く場面を思い出しました。
これが細田守の作風でいう「ロングショットで切り替わるカメラがよく見られる」というやつかと。
後はものすごくゆっくり顔を相手に向けるってのもよくやりますよね。
同ポジションの繰り返しは「空より淡き瑠璃色の」が印象深いですね。
橋本カツヲ演出の確認がしたかったので全話見た後に見返したのですが、やっぱこう…いいっすなこの話!そうとうクるものがありますね。
映画の話に戻ります。
それにしても、この映画だけでも(なんとか)一本の作品として成立しつつ、TV版を見てきた人間には完結編に見えるって凄すぎるとしか言いようがないです。
ウテナカー、どう考えても意味不明なのですが本編を見た後だと分かるじゃないですか。しかも死ぬほど展開熱いじゃないですか。豪華になった絶対運命黙示録からの豪華になった輪舞 - revolutionじゃないですか。間違いないやつ。間違いないやつですよ。
というわけで少女革命ウテナを見ようという話でした。
高まり過ぎて3月のウテナ展のチケットを買ってきたので、大阪でデュエリストになってきます。
世界を!革命する力を!!