ビギニングアイドルシナリオ「黒羽IDOL推参 UNDERCOVER MANAGER状態!」
ビギニングアイドルのシナリオを考えました。
駆け出しアイドルRPG ビギニングアイドル チャレンジガールズ (Role&Roll Books)
- 作者: 平野累次,冒険企画局,国府田ハヤト
- 出版社/メーカー: 新紀元社
- 発売日: 2015/07/30
- メディア: 新書
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ひとつ前のシナリオからの続きを想定して書いています。
ライブフェイズPPなどは、引続きこのブログ様にて紹介されているバランスでプレイしています。
とても参考になります。ありがとうございます。
シナリオスペック
・シナリオタイトル:黒羽IDOL推参 UNDERCOVER MANAGER状態!
・PC人数:3〜4人
・アイドルランク:アイドル候補・新人アイドル・かけだしアイドル
・ワールドセッティング:アイドル部
・ライブ会場:地区会館
・キーパーソン:準規 律羽(じゅんき りつは)
判定基準:獲得ファン20人以上
獲得ファンパワー:風紀委員
指定能力値:【ビジュアル】
説得値:10
・目標動員数:100(プレイヤーが3人の場合は80)
・ライブフェイズ前半PP:1d6+3
・ライブフェイズ後半PP:1d6+6
開演演目:カバーソング
指定特技:《音楽/趣味11》
使用能力値:【ボイス】
第一演目:運動能力対決
指定特技:《パッション/属性8》
使用能力値:【フィジカル】
第二演目:ルックス対決
指定特技:《171/身長9》
使用能力値:【ビジュアル】
第三演目:アイドルソング対決
指定特技:《語尾/キャラ6》
使用能力値:【ビジュアル】
第四演目:じゃんけん対決
指定特技:《集中力/才能4》
使用能力値:【フィジカル】
最終演目:ソング対決
指定特技:《キュート/属性6》
使用能力値:【ボイス】
プレッシャー種別:お客さん
特殊効果:なし
NPC
準規 律羽(じゅんき りつは)
17歳女子
人称:私 〜さん(年上、年下問わず)
PC達と同じ学校の風紀委員長です。眼鏡。
お堅い性格をしています。アイドルなど、芸能活動には興味ありません。
このシナリオでは、PC達が届出もせずにアイドル部をしているのを認めていません。
杉町菜百合(すぎまち なゆり)
18歳女子
人称:私/ゆり(アイドルをやっている時) アナタ(年上、年下問わず)
PC達の通う高校と同じ地区にある黒羽(くろはね)高校アイドル部「Shiro×Kuroモノクローム」のキャプテンです。
恥ずかしげもなく高めのツインテールをする剛の者。アイドルとしての意識は高いです。必殺技はゆりスティング。オフの日は眼鏡。
このシナリオでは実力をつけてきたPC達を潰す為にアイドル対決を挑みにきます。
オープニングフェイズ
プロデューサーシーン
プロデューサーは部室代わりに使ってる空き教室にPC達を呼び出しました。
PC達がプロデューサーのクラスでくつろいでいると、プロデューサーはポスターを持ってきます。
そのポスターは高校がある地区のふれあいコンサートのポスターで、出演者の中にPC達のグループ名も書かれています。
「地区の人に度胸試しのつもりで出たいですって頼んだらOKが出ちゃいまして…今週の日曜開催なので、みんなで特訓をしましょう!」とプロデューサーが言います(プロデューサーのキャラに合わせて口調を変えてください)。
PC達は特訓を行ってください。使用する特技は《体力/才能6》です。
特訓が終わったら、プロデューサーは以下の文を読み上げてください。
PC達が特訓を続けていたら、空き教室の扉が開き、黒い制服に身を包んだ他校の生徒が9名(8人とマネージャー1人)入ってきました。
「始めまして、(PC達のグループ名)の皆さん。私たちは黒羽高校アイドル部「Shiro×Kuroモノクローム」!!私はキャプテンの杉町菜百合です。」
Shiro×Kuroモノクローム達はアイドルらしいポーズを全員でとります。彼女達なりの挨拶のようです。
「さて、挨拶はこれまでにしておいて…マネージャー、例の物を」
Shiro×Kuroモノクロームのマネージャーがつかつかと前へ出て来ると、あなた達の前に墨文字でデカデカと「果たし状」と書かれた手紙を出してきます。
「確かにお渡ししましたわ。それではまた」
Shiro×Kuroモノクロームはまた違ったアイドルらしいポーズを全員でとり、空き教室から出て行きました。
プロデューサーが果たし状を読むと、
・2日後に黒羽高校の体育館でアイドルバトルで勝負しよう
・そちらが来なかった場合、どこまでも追いかけるので逃げ場は無い
という事が書かれています。
PC達が果たし状を読み終わった頃、また教室に誰かが入ってきました。
「この騒ぎ、あなた達ですか?」と、風紀委員長の準規 律羽が眼鏡の奥から射るような眼差しを向けてきます。
「そもそも、あなた方は誰の許可でこの教室を使っているのですか?アイドル部なんて部として申請されていませんよね?このふれあいコンサートとはなんですか?」
どうやら、かなりお怒りなご様子のようです。
「とにかく、まずは部の申請書を提出してください。そこから審査を行います。」
律羽はそう言い、プロデューサーに部の申請書を渡し、速足で教室を出て行きました。
プロデューサーは上記の文を読み上げたら、プロデューサーシーンは終了します。
ドラマフェイズ
PC達のシーンを3サイクル進めます。
1サイクル終了後にプロデューサーは以下の文を読み上げてください。
黒羽高校との対決の日がやってきました。
黒羽高校の体育館へ行くと、簡易的なステージにShiro×Kuroモノクロームの面々がアイドルらしいポーズをとりながら待ち構えていました。
「(グループ名)の皆さん、よく逃げずに来てくれて感謝します。」
杉町菜百合がそう言うと、周りで観戦していた黒羽高校の生徒達が一斉にこちらを向いてきます。
「勝負は全員パフォーマンスで一回のみ、判定は…私たちの生徒では不公平が出ますし、アナタ方のプロデューサーさんが勝敗を決めてください。それでは…始めましょう!」
PC達は黒羽高校とライブで対決します。
1演目のみのライブフェイズを行います。PPは3点消費し、判定は《アイドル/趣味12》で行ってください。使用能力値は【ボイス】です。
パフォーマンス終了後、 プロデューサーは以下の文を読み上げてください。
(グループ名)も善戦しましたが、Shiro×Kuroモノクロームの美しいパフォーマンスにプロデューサーは目を奪われてしまいます。
「さて、プロデューサーさん、結果を?」
杉町菜百合の問いに、プロデューサーは少し考えたのち、黒羽高校の方へ歩いて行きます。
「正しい審美眼を持っていて安心しました。さて、ご相談なのですが、プロデューサーさんは私たちのアイドル部に興味ありませんか?」
プロデューサーと杉町菜百合が話し合った結果、プロデューサーは黒羽高校のマネージャーの一員になってしまったようです。
「さぁ、(グループ名)のみなさん、まだやれますわよね?そ・こ・で、今週あなた達が出演するふれあいコンサート、私たちも出ることにしました。そこで決着つけましょう?首を洗って待ってなさい。」
杉町菜百合が一方的に後半戦を取り付け、黒羽高校のマネージャーになってしまったプロデューサーを引き連れステージをおりていきました。
・「ライブ会場」と【目標動員数】を発表してください。セットリストシートを公開します。
GMは以上のことを説明します。PC全員が確認したら、残り2サイクルを行ってください。
キーパーソンシーン
判断基準を超えているPCだけが登場できます。誰も判断基準を超えていない場合、このシーンは飛ばされます。
PC達は部の申請書を用意し、準規律羽のいる風紀委員会の部屋へやってきます。GMは以下の文を読み上げてください。
風紀委員室には準規律羽率いる風紀委員達が椅子に座って待っていました。
「まず聞きたいのですが、あなた達のマネージャー?プロデューサーさん?はどちらへ?」
PC達が事情を説明すると、律羽は深いため息をつきます。
「まぁ、部員はいるようですし、審査は行います。お願いします。」
PC達は彼女に対して信用してもらえるかどうかを試します。
【パフォーマンス値】が【説得値】以上の場合(成功の場合)
律羽は「なるほど、我が校にもファンがいるのが分かります」と思ったより良かったと表情をしています。部に昇格するのに希望が見えて来ました。
【パフォーマンス値】が【説得値】未満の場合(全員が失敗した場合)
律羽はメガネを外し目頭を押さえながら「私にはよくわかりませんが、これはいいものなのですか?」と、周りの風紀委員に聞いたりしています。あまり良い評価ではなさそうです…
パフォーマンスに成功する、もしくは登場したPC全員がパフォーマンスに失敗するとこのシーンは終了します。
ライブフェイス
ライブフェイズを開始します。このライブの観客は、ふれあいコンサートを見に来た人達や、あなた達のファンや黒羽高校の生徒がほとんどです。あなた方のパフォーマンスでファンを増やしましょう。
セットリストシートのSの演目を行ってください。PCが3人の場合、「第四演目」は行わず、最終演目に移ります。
Sの項目が終わったら、GMは以下の文を読み上げてください。
(グループ名)の最初のパフォーマンスが終わり、観客の拍手が起こる中、入口のドアを勢いよく開けられ、黒羽高校がステージまで上がってきました。
黒羽高校のマネージャーとなった我々のプロデューサーも、黒羽高校のジャージを着て堂々と出てきます。
「よく逃げずに来ましたね。さぁ、勝負の続きをしましょう!」
(グループ名)とShiro×Kuroモノクロームが並び、アイドルバトルの続きが始まろうとしています。
ライブフェイズの続きを行います。
幕間になったら、GMは以下の文を読み上げてください。
幕間になったら、PC達の所へプロデューサーがやってきました。
プロデューサーへ話を聞くと、アイドル部をどう動かしていくかのノウハウが知りたくて黒羽高校へ行っていた、だいたいわかったから戻ってきたという事でした。
でも風紀委員の件は本当に申し訳ないという事で、スタミナドリンクを1本持ってきました。誰か一人に使用させてください。
その後、幕間でのプロデューサーの行動を済ませ、第三演目以降を行ってください。
最終演目が終了したあと、全員の【獲得ファン人数】を合計します。その値によって、以下のいずれかを読み上げてください。
・獲得ファン人数の合計が目標動員数以上
PC達の頑張りにより、(グループ名)は素晴らしいパフォーマンスをすることができました。
会場も満場一致で(グループ名)に拍手喝采、黒羽高校に勝利することができました。
黒羽高校のメンバーも驚いています。
「だが…ですが、まだ私たちは負けたわけじゃない!今度はビギニングアイドルの地方予選で勝負だー!」
と、杉町菜百合が勝手に宣戦布告をしてきました。
ビギニングアイドルとは!
最強アイドルの名誉を懸けて、年に一度新人アイドル同士が、秋葉原をリングに戦うアイドルバトル大会なのであります!
そして、戦って! 戦って! 戦い抜いて!
最後まで勝ち残った者が「アイドル・ザ・アイドル」の栄光を手にすることが出来るのです!
PC達はその熱気に圧倒されながら、シーンを終了します。
・獲得ファン人数の合計が目標動員数を下回った場合
PC達も頑張ったのですが、やはり強豪黒羽高校には一歩及ばず、会場の拍手の量で黒羽高校に負けてしまいました。
「勝負はもらったわ、でもアイドル活動を初めて数週間のグループでここまでの結果が出せるのは大したものです。次はビギニングアイドル地方予選で戦いましょう」
と、杉町菜百合が握手を求めてきました。
ビギニングアイドルとは!
最強アイドルの名誉を懸けて、年に一度新人アイドル同士が、秋葉原をリングに戦うアイドルバトル大会なのであります!
そして、戦って! 戦って! 戦い抜いて!
最後まで勝ち残った者が「アイドル・ザ・アイドル」の栄光を手にすることが出来るのです!
PC達はその熱気に圧倒されながら、シーンを終了します。
リザルトフェイズ
追加ファンの獲得をしてください。
プロデューサーは、PCたちの出した結果によって、以下のいずれかを読み上げてください。
・大成功/成功をした場合
「あなた達、ちょっといいですか?」と、ステージをおりたPC達に準規律羽が声をかけてきます。
「今のステージ、見させていただきました。…悪くなかったです。私たち風紀委員はあなた達の行動に口出しはいたしません。」と、律羽は素直にあなた達のパフォーマンスに感心したようです。
「申請書に風紀委員の印鑑は押させていただきました。が、部として活動を認めてもらうには生徒会の承認が必要です。生徒会は強敵です。頑張ってください」
そう言い残し、律羽は帰って行きました。
果たしてあなた達は生徒会に部を認めさせ、ビギニングアイドルに出場することができるのでしょうか?
・失敗をした場合
「あなた達、ちょっといいですか?」と、ステージをおりたPC達に準規律羽が声をかけてきます。
「今のステージ、見させていただきました。…正直、アイドル部のこれからの活動は相当厳しいと思います」と、律羽は素直な感想を口にしました。
「ですが、頑張りは認めます。申請書を提出していただければ、風紀委員の印鑑は押しましょう。でも、このまま生徒会に持っていっても門前払いを受けるだけだと思いますが…」
そう言い残し、律羽は帰って行きました。
果たしてあなた達は生徒会に部を認めさせ、ビギニングアイドルに出場することができるのでしょうか?
プロデューサーが描写を読み上げるか、「お願い」を聞き届けると、このセッションは終了します。
プレイ後の感想は後日書きます。
今回はちょっと粗が多いかもしれません…
8/13追記:おかしかった点などを微修正しました。